大盛況!シニア限定の社交ダンス大会 89歳現役ダンサーも

 シニア限定の社交ダンス大会が3年ぶりに開催されました。間もなく90歳を迎えるという参加者も含め、出場者たちは年齢を感じさせない躍動感あふれる踊りを見せました。社交ダンスには人生を豊かにするさまざまな魅力があるようです。

 東京都主催の社交ダンス大会が調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで1月17日、開催されました。ペアのどちらかが都内在住で60歳以上の人のみが参加できるシニア限定の大会で、この日は合計122ペア・244人が出場しました。

 中でも最高齢となったのは町田市に住む阪田ゆたかさん(89)・きよこさん(87)夫婦のペアです。2人は90歳目前とは思えない息ぴったりの踊りを披露し、大会の会場を魅了しました。ダンス歴40年の大ベテランという2人は、こうしてダンス競技に出続けることが健康と夫婦円満の秘訣(ひけつ)だと話します。ゆたかさんが「競技に出るという楽しみがありますから。負けても勝ってもね」と話せば、きよこさんも「ついていくのもやっとなんですけどね。(ゆたかさんが)死ぬまでやると言っているので、ついていくしかない」と応じました。

 一方、男性の落ち着きのある動きで女性をしっかりリードしステップも息ぴったりなのは、共にダンス歴20年という南野浩子さん(65)と宮田武治さん(73)のペアです。2人はダンスサークルでこの大会の出場のために紹介されて出会い、今回初めてペアを組みました。宮田さんは「きょうこの日のためにペアを組んで出場した」と話し、南野さんも「趣味を通して誰とでも踊れるのはすごいですよね」と話します。共通の趣味でいろいろな人と交流できるのもダンスの魅力の一つです。

 そして、さらにシニアにとってはまだまだ魅力があるようです。参加する女性は「お化粧してきれいになって、いつまでも若くいられる」「健康ですね。ちょっと体が弱かったが、今は健康になって食欲も体重も増えた」と話し、男性参加者も「楽しんで汗を流して女性とも触れ合える。悪いところがない」と話します。

 そんな皆さんがひとえに願うのは“若い人たちも含めた、社交ダンス人口の増加”です。大会に参加した南野さんは「もっとダンスを踊ってくれる人が増えることを祈っています。皆さん一緒にダンスしましょう」と軽やかに呼びかけていました。

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